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株式トレード用語集:66の基本用語

注文、チャート、指標、リスク管理、システム、トレード心理に関する66の基本用語を、日本語の説明と英語の名称で確認できます。

注文と約定

買い気配(Bid) Bid
買い手が現在提示している価格です。成行の売り注文は通常、この買い気配側で約定します。
売り気配(Ask) Ask
売り手が現在提示している価格です。成行の買い注文は通常、この売り気配側で約定します。
スプレッド Spread
買い気配と売り気配の差です。取引コストの一部であり、流動性の低い銘柄では広がりやすくなります。
成行注文 Market order
現在の市場で速やかな約定を目指す注文です。約定価格は保証されません。
指値注文 Limit order
指定した価格またはそれより有利な価格でのみ売買する注文です。約定しない場合があります。
損切り注文 Stop-loss order
不利な方向へ動いた場合の退出条件を定める注文です。逆指値が成行注文になる場合、急変時の約定価格は指定水準からずれることがあります。
スリッページ Slippage
想定した価格と実際の約定価格の差です。値動きの速さや注文量、流動性の影響を受けます。
流動性 Liquidity
価格を大きく動かさずに売買できる度合いです。出来高、売買代金、スプレッドなどから評価します。

チャートと値動き

ローソク足 Candlestick
一定期間の始値、高値、安値、終値をまとめた表示です。一本だけでなく周囲の値動きと合わせて読みます。
時間軸 Timeframe
一本の足が表す期間や、分析対象の期間です。5分足と日足では同じ形でも意味が異なります。
サポート(支持帯) Support
過去に買いが下落を抑えた価格帯です。必ず反発する線ではありません。
レジスタンス(抵抗帯) Resistance
過去に売りが上昇を抑えた価格帯です。突破される場合もあります。
トレンド Trend
価格の方向性です。高値と安値の切り上がりは上昇、切り下がりは下降を示す手がかりです。
保ち合い Consolidation
一定の範囲で価格が上下し、方向感が弱くなっている状態です。
ブレイクアウト Breakout
価格が既存のレンジや重要な水準を抜ける動きです。抜けた後に戻る場合もあります。
ギャップ(窓) Gap
前の取引価格から離れた水準で次の取引が始まり、その間の価格で取引されないことです。
出来高 Volume
一定期間に売買された株数などの数量です。銘柄の通常の水準と比較して読みます。
チャートパターン Chart pattern
価格の推移に現れる繰り返しの形です。文脈や出来高と合わせて評価し、単独の形で将来を断定しません。

テクニカル指標

移動平均線 Moving average
一定期間の価格の平均を順次計算した線です。値動きを滑らかにしますが、価格の変化に遅れて反応します。
指数平滑移動平均線(EMA) Exponential moving average (EMA)
直近の価格により大きな重みを置く移動平均です。期間設定により反応の速さが変わります。
ATR(平均真の値幅) Average true range (ATR)
ギャップを含めた一定期間の値幅を平均した指標です。変動の大きさを示し、方向を予測するものではありません。
RSI(相対力指数) Relative strength index (RSI)
一定期間の上昇と下落の勢いを比較する指標です。高い値だけで下落、低い値だけで上昇が決まるわけではありません。
MACD MACD
異なる期間の移動平均の差などから勢いの変化を捉える指標です。過去の価格を基に計算されます。
ボリンジャーバンド Bollinger Bands
移動平均の周囲に標準偏差を使った帯を描く指標です。帯への接触だけで反転を意味しません。
相対的な強さ Relative strength
同じ期間の銘柄の成績を市場指数や他の銘柄と比較したものです。RSIとは別の概念です。
ダイバージェンス Divergence
価格の動きと指標の動きが一致していない状態です。勢いの変化を示唆しても、反転の時期は確定しません。

リスク管理と成績

1回の取引リスク Risk per trade
予定した損切りが執行された場合の想定損失額、または口座残高に対するその割合です。急変やコストで超過することがあります。
ポジションサイジング Position sizing
許容損失額とエントリー価格から損切り価格までの距離などを使って、取引数量を決めることです。
R倍数 R multiple
当初の予定リスクを1Rとして損益を表す方法です。予定リスクの2倍の利益は+2Rです。
リスクリワード比率 Risk/reward ratio
予定損失と目標利益の比率です。どちらを先に示すかを明記し、勝率やコストと合わせて評価します。
勝率 Win rate
全取引のうち利益になった取引の割合です。勝率だけでは収益性は分かりません。
期待値 Expectancy
1回当たりの平均的な損益です。勝率×平均利益から敗率×平均損失を引き、計算に応じてコストを反映します。
ドローダウン Drawdown
口座資産が過去のピークからどの程度減ったかを示す値です。割合または金額で測ります。
最大ドローダウン Maximum drawdown
特定期間におけるピークから底までの最大の落ち込みです。50%減った資産が元に戻るには100%の増加が必要です。
破産確率 Risk of ruin
戦略の優位性、取引ごとのリスク、取引回数などに応じて、取引を続けられないほど資本が減る可能性です。
レバレッジ Leverage
借入や証拠金により自己資金より大きなポジションを持つことです。利益と損失を拡大し、強制決済につながる場合があります。
相関 Correlation
二つの資産やポジションがどの程度一緒に動くかです。相関が高い複数の保有は、一つの大きな賭けに近づきます。
分散 Diversification
資金を複数の銘柄や業種などに配分し、一つの対象への集中を減らすことです。同時に下落する場合には効果が限られます。

システムと検証

トレーディングシステム Trading system
対象銘柄、候補条件、エントリー、損切り、数量、手仕舞いを定めた文書化されたルールです。
セットアップ Setup
取引候補として検討するための条件です。候補になったことだけでは注文の合図にはなりません。
トリガー Trigger
候補を実際の売買シグナルへ変える、観察可能で具体的な条件や出来事です。
バックテスト Backtest
過去のデータにルールを適用して挙動を検証することです。過去に良い結果でも、将来の利益を保証しません。
カーブフィッティング Curve fitting
過去データに合いすぎるように条件やパラメーターを調整することです。将来の成績が悪くなる原因になります。
生存者バイアス Survivorship bias
現在も残っている企業だけで検証し、倒産や上場廃止の銘柄を除くことで結果が良く見える偏りです。
先読みバイアス Look-ahead bias
判断時点では知り得なかった情報を検証で使ってしまう誤りです。確定前の終値をその日の早い時間の判断に使うことなどが該当します。
フォワードテスト Forward test
過去データに合わせていない新しい市場データで、ルールの動作を確認することです。資金を投入しない模擬取引でも行えます。
スクリーナー Screener
条件を使って市場全体から少数の候補銘柄を抽出する道具です。売買の最終判断を代行するものではありません。
ウォッチリスト Watchlist
あらかじめ分析し、監視対象に選んだ銘柄の一覧です。載っているだけで取引するわけではありません。

トレード心理

損失回避 Loss aversion
同じ大きさの利益よりも損失を強く苦痛に感じる傾向です。損切りを遠ざける原因になり得ます。
サンクコストの誤謬 Sunk cost fallacy
すでに失ったお金や使った時間を理由に、今後のリスクを増やしてしまう判断の誤りです。
FOMO(取り残される恐怖) FOMO (fear of missing out)
事前の条件ではなく、すでに値が動いたことを理由に追いかけて入る行動です。計画のない取引には明確な無効化条件が欠けがちです。
リベンジトレード Revenge trading
損失をすぐに取り返そうと取引することです。同じ銘柄で数量を増やすなどして、さらにリスクを高めがちです。
確証バイアス Confirmation bias
自分の判断を支持する情報ばかり集め、反対の証拠を軽視する偏りです。無効化条件を事前に書いて対処します。
直近の情報への偏り Recency bias
最近数回の取引や数本の足を、全体の標本であるかのように重く扱う傾向です。
アンカリング Anchoring
買値、直近高値、切りのよい数字などを過度に重要な基準と考える偏りです。口座の損益分岐点が市場全体で重要とは限りません。
過剰売買 Overtrading
計画より多く取引したり、市場が開いている間は常に行動すべきだと感じたりすることです。取引のたびにコストが加わります。
取引日誌 Trading journal
各取引の条件、予定リスク、結果、実際の行動を記録するものです。記録によりルール違反や設計上の問題を見つけやすくなります。
損失上限 Loss limit
日次や週次の損失の上限と、そこに達したときの対応を定めたルールです。大きな損失後の衝動的な判断を抑えます。

市場と株式

ティッカー Ticker
取引所で証券を識別するための短い銘柄コードです。
株価指数 Index
複数の株式を一定の方法で集計し、市場や業種の動きを示す基準としたものです。
ETF(上場投資信託) ETF
複数の資産などに投資し、株式と同じように取引所で売買される投資信託です。
セクター(業種) Sector
似た事業を営む企業のグループです。共通の要因で価格が動くことがあります。
時価総額 Market capitalisation
株価に発行済株式数を掛けた値で、企業全体の市場価値の目安です。
浮動株 Float
発行済株式のうち、市場で実際に売買され得る株式です。全発行株式数より大幅に少ない場合があります。
空売り Short selling
株を借りて売り、後で買い戻す取引です。株価の上昇には上限がないため、損失が非常に大きくなる可能性があります。
決算発表 Earnings report
企業が定期的に財務成績を公表することです。日程は分かっても内容は分からず、発表をまたぐ保有を避けるシステムもあります。

次のステップ

すべてのガイドで関連するテーマを学び、リスク管理とトレーディングシステムに結びつけましょう。日本語版の書籍を見る。

このガイドは学習目的の資料であり、投資助言や特定の証券の売買を勧めるものではありません。トレードには損失のリスクがあり、レバレッジは損失を拡大させる場合があります。